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パスワードレス認証とは?仕組み・メリット・導入時のポイントをわかりやすく解説
公開日:2026.09.24
更新日:2026.09.30
コラム
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情報セキュリティセキュリティ対策
目次
こんにちは。株式会社クオリティアです。
クラウドサービスの利用拡大やテレワークの定着により、企業や個人が管理するアカウント数は年々増加しています。しかし、それに伴いパスワードの使い回しやフィッシング詐欺による認証情報の窃取など、パスワードを狙ったサイバー攻撃も深刻化しています。
こうした課題を解決する手段として注目されているのが「パスワードレス認証」です。パスワードそのものを使わずに本人確認を行うことで、セキュリティの向上と利便性の両立を実現します。
この記事の要点
- パスワードレス認証は、パスワードを利用せずに本人確認を行う認証方式
- フィッシング攻撃やパスワードリスト攻撃への対策として注目されている
- 生体認証、デバイス認証、マジックリンク、FIDO認証などの方式がある
- セキュリティ向上だけでなく、ユーザー体験や業務効率の改善にもつながる
- 一方で、端末紛失時の対応や導入コストなどの課題もある
- 導入時は既存システムとの連携やアカウント復旧手段の整備が重要
メールシステムやメールセキュリティに関してお悩みがありましたら、
お気軽にご相談ください。
パスワードレス認証とは
パスワードレス認証とは、その名のとおり「パスワードを使用せずに本人確認を行う認証方式」です。
従来のID・パスワードによる認証ではなく、生体情報や所持デバイスなどを利用して本人確認を行います。
従来の認証では、ユーザーがパスワードを覚え、ログイン時に入力する必要がありました。
しかし、利用するサービスが増えるにつれて管理負担が増大し、以下のような問題が発生しています。
- パスワードの使い回し
- 簡単なパスワードの設定
- パスワード忘れによる再設定
- フィッシング攻撃による情報窃取
- パスワードリスト攻撃による不正アクセス
こうした課題を解決するために、近年ではパスワードレス認証への移行が進んでいます。
なぜパスワードレス認証が注目されているのか
1.サイバー攻撃が高度化しているため
近年のフィッシング攻撃は、生成AIの活用などによって文章やデザインの精度が向上しており、正規サイトとの見分けが難しくなっています。
利用者が偽サイトにパスワードを入力し、その情報が盗まれる被害も増加しています。
また、漏えいした認証情報を使うパスワードリスト攻撃や、総当たりで解析を試みるブルートフォース攻撃なども依然として脅威です。
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2.利用者の負担を軽減できるため
企業では数十から数百のクラウドサービスを利用することも珍しくありません。
そのたびに異なるパスワードを管理することは、従業員にも管理者にも大きな負担となります。
パスワードレス認証であれば、複雑なパスワードを覚える必要がなくなり、ログイン体験もスムーズになります。
パスワードレス認証の主な種類
| 認証方式 | 概要 | 主な利用例 |
|---|---|---|
| 生体認証 | 身体的特徴で本人確認 | 指紋認証、顔認証 |
| デバイス認証 | 所有している端末で認証 | スマートフォン認証 |
| マジックリンク | メール内のURLで認証 | SaaSサービス |
| FIDO認証 | 公開鍵暗号方式を利用 | パスキー、セキュリティキー |
パスワードレス認証には複数の方式があります。それぞれ特徴が異なるため、利用目的に応じて選択することが重要です。
生体認証
指紋や顔、虹彩などの身体的特徴を利用して本人確認を行う方式です。
生体情報は本人固有のため、第三者によるなりすましが困難です。
代表例として以下があります。
- 指紋認証
- 顔認証
- 虹彩認証
- 静脈認証
スマートフォンやPCで広く利用されており、高い利便性を実現しています。
デバイス認証
本人が所有するスマートフォンやセキュリティキーを利用して認証する方式です。
ログイン時にスマートフォンへ通知を送り、承認することで認証を完了させます。
パスワードが漏えいするリスクを低減できるため、企業システムでも利用が広がっています。
マジックリンク
登録済みのメールアドレスへ一時利用可能なURLを送信し、そのリンクをクリックすることで認証を行う方式です。
利用者はパスワードを入力する必要がなく、比較的導入しやすいことが特徴です。
FIDO認証(パスキー)
現在、もっとも注目されているパスワードレス認証方式の一つがFIDO認証です。
FIDOでは公開鍵暗号方式を利用し、「秘密鍵」は利用者の端末に保存され、「公開鍵」のみがサーバー側に保存されます。
認証情報そのものがサーバーに保存されないため、情報漏えいリスクを大幅に低減できます。
また、アクセス先ごとに異なる公開鍵を利用するため、フィッシングサイトでは認証が成立しにくい構造となっています。
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パスワードレス認証のメリット
セキュリティを強化できる
最大のメリットはセキュリティの向上です。
パスワードそのものが存在しない、あるいは利用頻度が大幅に減るため、以下のリスクを低減できます。
- パスワード漏えい
- フィッシング攻撃
- パスワードリスト攻撃
- ブルートフォース攻撃
- パスワード使い回し
特にFIDOやパスキーはフィッシング耐性が高く、ゼロトラスト時代の認証基盤として注目されています。
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ユーザーの利便性が向上する
パスワードを記憶する必要がないため、ログイン作業を簡素化できます。
例えば、顔認証や指紋認証であれば数秒で認証が完了するため、ユーザー体験の向上につながります。
IT部門の負担を軽減できる
企業ではパスワード忘れによる問い合わせ対応が頻繁に発生します。
パスワードレス認証を導入することで、以下のような運用負荷を削減できます。
- パスワード再発行
- ロック解除対応
- パスワード変更案内
- 問い合わせ対応
結果として、ヘルプデスクや情報システム部門の業務効率化につながります。
パスワードレス認証の課題とデメリット
導入コストが発生する
既存システムと連携するための開発や、認証基盤の構築にコストが発生する場合があります。
特にレガシーシステムを利用している企業では注意が必要です。
端末紛失時の対応が必要
スマートフォンやセキュリティキーを利用する認証では、紛失・故障時にログインできなくなる可能性があります。
そのため、以下の対策が重要です。
- バックアップ用認証手段の準備
- リカバリーコードの発行
- 管理者による本人確認フロー整備
ユーザー教育が欠かせない
新しい認証方式への変更に対して、利用者が戸惑うケースもあります。導入前には十分な説明やマニュアル整備を行うことが重要です。
パスワードレス認証導入時のポイント
推奨される導入手順
- 現在の認証環境を整理する
- セキュリティ要件を定義する
- 対応ソリューションを選定する
- 一部ユーザーで試験導入する
- 段階的に全社展開する
このようにスモールスタートで進めることで、運用トラブルを最小限に抑えながら導入できます。
FIDO・パスキー対応を重視する
今後の認証基盤としては、FIDO2やパスキーへの対応が重要です。
大手プラットフォーム各社もパスワードレス認証の普及を推進しており、業界標準としての地位を確立しつつあります。
まとめ
パスワードレス認証は、パスワードの漏えいや使い回しといった従来の認証方式が抱える課題を解決する有効な手段です。生体認証やデバイス認証、FIDO認証などを活用することで、セキュリティと利便性を両立できます。
特に近年は、AIを悪用した巧妙なフィッシング攻撃が増加しており、「パスワードを守る」という発想だけでなく、「パスワードに依存しない」認証への移行が求められています。
企業においても、ゼロトラストやクラウド活用が進むなかで、パスワードレス認証は今後ますます重要なセキュリティ対策となるでしょう。
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